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民法 第249条(共有物の使用)

第3節 共有


第249条(共有物の使用)
各共有者は、共有物の全部について、その持分に応じた使用をすることができる。

重要度:5

メモ書き:
(1)共有者は共有物の一部のみを使用することが出来るのではなく、全部を使用できるが、持分に応じた使用ができるのみ。例えば持分に応じた頻度で使用する場合など。

(2)判例
1. 組合財産が理論上合有であるとしても、667条以下に特別の規定のない限り、本条以下の共有の規定が適用される(最判昭33・7・22)[18-20-ア]

2. 自己の持分に基づいて、他の共有者との協議に基づかないで、現に共有物を占有する共有者に対して、他の共有者は当然には共有物の明渡しを請求することはできない(最判昭41・5・19)[1-7-5, 4-11-イ, 15-11-イ]

3. 共有者の一人が、権限なくして共有物を自己の単独所有に属するものとして売り渡した場合においても、その売買契約は有効に成立し、他人の持分については、他人の権利の売買としての法律関係を生ずる(最判昭43・4・4)[10-9-ア]

4. 相続財産に属する不動産について単独の所有権移転の登記をした共同相続人中の1人であるBならびにBから移転登記を受けたCに対して、他の共同相続人Aが請求できるのは、各登記の全部抹消ではなくAの持分についてのみの一部抹消(更正)登記手続である。(最判昭38・2・22)[57-15-5, 58-15-1, 4-14-ア, 9-10-1, 10-9-エ, 13-6-12, 13-6-3, 14-6-オ, 17-24-ア]

5. 共有物に対する不法行為による損害賠償請求権は、各共有者が自己の持分についてのみこれを行使すべきであり、他人の持分に対しては、全損害額の賠償をすることはできない(最判昭41・3・3、最判昭51・9・7)[1-7-2, 5-10-ア, 10-9-ウ, 15-11-オ]

6. 共有者の協議に基づかないで一部の共有者から共有物の占有使用を承認された第三者は、その占有が承認をした共有者の持分に基づくものと認められる限度で共有物を占有使用する権限を有するから、他の共有者は右の第三者に対して当然には共有物の明渡しを請求することはできない(最判昭63・5・20)[15-11-ウ]

7.共有者の一人は、共有不動産について不実の持分移転登記がされている場合には、その登記によって共有不動産に対する妨害状態が生じているといえるから、単独でその持分移転登記の抹消登記手続を請求することができる(最判平15・7・11)[58-11-5, 59-2-3, 59-10-1, 5-10-オ]

(3)出題過去問の番号:[57-15-5, 58-11-5, 58-15-1, 59-2-3, 59-10-1, 1-7-25, 4-11-アイ, 5-10-アオ, 9-10-1, 10-9-アウエ, 13-6-123, 14-6-オ, 15-11-イウオ, 17-24-ア, 18-20-ア]

(4)過去問
1. A,B及びCが組合契約を締結した。組合財産である建物について無権利者であるDの名義で所有権の保存の登記がされている場合,Aは,単独で,Dに対して登記の抹消を求めることはできない。
(上記判例1参照)[18-20-ア]

2. 他の共有者との協議に基づかないで共有地を占有している共有者に対し,他の共有者は,明渡しを請求することができる。
(上記判例2参照)[15-11-イ]

3. AとBが共有する土地を,Aが勝手に自己の単独の所有に属するものとしてCに売却した場合,A・C間の売買契約は,Aの持分の範囲内においてのみ有効である。
(上記判例3参照)[10-9-ア]

4. 甲土地を所有していたAが死亡し,Aの配偶者B及び子Cが甲土地を相続した。その後,CがBに無断で甲土地について単独で所有権を取得した旨の登記をした上で,これをDに売却し,Dに対する所有権の移転の登記を行った。この場合,Bは,Dに対し,当該所有権の移転の登記の全部の抹消を求めることができる。
(上記判例4参照)[17-24-ア]

5. 共有物に対する不法行為による損害賠償請求権は,持分に応じて各共有者に帰属する。
(上記判例5参照)[15-11-オ]

6. 共有者問の協議に基づかないで一部の共有者から共有地の占有使用を承認された第三者に対し,他の共有者は,明渡しを請求することができる。
(上記判例6参照)[15-11-ウ]

7. 共有不動産について,真実の所有者でない者が登記簿上の所有権の登記名義人となっている場合に,その登記の抹消を請求するには,共有者全員ですることを要せず,各共有者が単独ですることができる。
(上記判例7参照)[5-10-オ]

(5)追記:
所有権の山場である共有に入ってきました。とても重要らしく共有だけでほとんど毎年のように出題されています。繰り返し同様の論点が出題されているので、判例を押さえておけば概ね解けるとお思います。
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