虫食い民法条文、虫食い判例で資格試験を突破せよ!

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民法 第200条(占有回収の訴え)

第200条(占有回収の訴え)
1 占有者がその占有を奪われたときは、占有回収の訴えにより、その物の 及び を請求することができる。
2 占有回収の訴えは、占有を侵奪した者の に対して提起することができない。ただし、その承継人が侵奪の事実を ときは、この限りでない。

重要度:5

メモ書き:
(1)本条は、占有回収の訴えの要件効果を規定している。

(2)要件
1. 占有者であること
2. 占有者の意に反して占有が奪われること(詐取、遺失、横領は含まない)
3. 損害賠償請求の場合は、侵奪者に故意過失があること
4. 占有を奪った者が善意の特定承継人ではないこと

(3)効果
1. 奪われたものの返還
2. 侵奪者に故意過失があれば損害賠償請求

(4)提訴期間
201条3項参照

(5)判例
1. 占有代理人である賃借人が、他人の欺罔によって占有を移転したときは、占有侵奪の事実があるとはいえず、賃借人はもちろん賃貸人も占有回収の訴えによりその回収を求めることはできない(大判大11・11・27)[5-17-4, 15-9-ウ, 57-11-1]。
2. 賃借人甲が賃貸借の目的物たる部屋を転貸し、転借人乙を占有代理人として間接占有する場合、転借人乙が賃借人甲(転貸人)のためにする意思を失い、その入室を拒んだとしても、それだけでは甲の占有を奪ったことにはならない(最判昭34・1・8)[5-17-5]。

(6)出題過去問番号:[57-11-13, 1-3-1, 5-17-45, 15-9-ウ, 16-13-ア]

(7)過去問
1. Bは,Aからパソコンを詐取し,これをCに売り渡した。Cが詐取の事実を知っていたときは,Aは,Cに対し,占有回収の訴えによってパソコンの返還を請求することができる。
(詐取された場合は提起不可。窃取なら提起可)[15-9-ウ]

2. Aがその所有する自転車をBに寄託している。Bが第三者CにだまされてCにその自転車を引き渡したときでも,AはCに対して占有回収の訴えを提起することができない。
(だまされた:提起不可、盗まれた:提起可能)[57-11-1]

3. 建物の直接占有者である賃借人が,間接占有者である賃貸人の建物への立入りを拒んだときは,賃貸人は,当該建物に対する間接占有を侵奪されたものとして,占有回収の訴えを提起することができる。
(上記判例2参照)[5-17-5]

4. 乙は甲の所有するゴッホの絵を盗みだし,第三者に売却することをもくろんで,事情を知らない丙に傷んだ箇所の修復を依頼した。丙は,修復作業を終えたところ,甲から絵の返還請求を受けた。丙は,甲が占有回収の訴えにより返還を請求する場合には,甲に絵の返還を拒むことができる。
(丙は善意の特定承継人である)[1-3-1]

(8)追記
いつもひっかかるのは[15-9-ウ]です。詐取と窃取で、1文字違いですが効果が全然異なります。しかもこの論点は比較的良く出ているので要注意だと思います。それから要件、効果、提訴期間は、198条、199条以上にしっかりやっておいたほうが良いと思います。
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