虫食い民法条文、虫食い判例で資格試験を突破せよ!

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民法 第197条(占有の訴え)

第197条(占有の訴え)
は、次条から第二百二条までの規定に従い、占有の訴えを提起することができる。 をする者も、同様とする。

重要度:3

メモ書き:
(1)占有の訴えというのは次の3つを指す。
1. 占有保持の訴え(198条)
2. 占有保全の訴え(199条)
3. 占有回収の訴え(200条)

(2)占有の訴えの原告、被告
1. 本条は、占有の訴えの原告(提訴権者)を規定している。原告は、占有者である。占有代理人(賃借人等)も原告になれる。
2. 被告は、占有を侵害し、また、侵害するおそれがある者である。真の所有者でも良い。

(3)判例
1. 悪意の占有者でも占有侵奪者に対し、占有回収の訴えをもって占有侵奪によって生じた損害の賠償を請求できる(大判大13・5・22)[5-17-3, 9-11-ア]。
2. 181条の判例も参照(最判昭32・2・22)

(4)出題過去問番号:[63-15-3, 1-6-4, 5-17-23, 9-11-ア]

(5)過去問
1. 物を他人のために占有している者は,その占有が第三者によって妨害された場合でも,その妨害者に対して損害賠償を請求することができない。
(占有代理人も訴えを提起できる)[1-6-4]

2. 果実を取得する権利を有しない悪意の占有者は,その占有物の侵奪者に対して占有の侵奪によって生じた損害の賠償を請求することはできない。
(上記判例1参照)[5-17-3]

(6)追記
占有権の最後の山場である占有訴権に入りました。占有の訴えは3つありますが、占有回収の訴えが一番よく出るようです。本条の提訴権者は、条文と判例を押さえればあまり問題はないように思います。
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