虫食い民法条文、虫食い判例で資格試験を突破せよ!

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民法 第196条(占有者による費用の償還請求)

第196条(占有者による費用の償還請求)
1 占有者が占有物を返還する場合には、その物の保存のために支出した金額その他の を回復者から償還させることができる。ただし、占有者が果実を取得したときは、 は、占有者の負担に帰する。
2 占有者が占有物の改良のために支出した金額その他の については、その価格の増加が現存する場合に限り、回復者の選択に従い、その支出した金額又は増価額を償還させることができる。ただし、 に対しては、裁判所は、回復者の請求により、その償還について を許与することができる。

重要度:4

メモ書き:
(1)占有者が費用を支出した場合、回復者は、費用を償還する必要がある。費用には、必要費と、有益費がある。更に必要費は、通常の必要費と、臨時の必要費とがある。
(2)必要費というのは、財産的価値を維持するための費用。修繕費などの保存費用と考えられる。有益費というのは財産的価値を増加させる費用。臨時の必要費というのは、大修繕に要した費用のこと。

(3)これらの費用の償還の態様は次のようになる。
1. 通常の必要費・・善意悪意関係なく占有者が果実を取得した場合を除き償還請求できる(第1項)。
2. 臨時の必要費・・善意悪意関係なく償還請求できる(第1項)。
3. 有益費・・・・・価格の増加が現存する場合に限り、回復者の選択に従い、その支出した金額又は増価額を償還させることができる。ただし、悪意の占有者に対しては、裁判所は、回復者の請求により、その償還について相当の期限を許与することができる(第2項)。

(4)悪意の占有者に対して、裁判所が相当の期限を許与したら、占有者は留置権の行使ができなくなる。

(5)民法上似たような条文が沢山出てくるが、特に重要なものは、299条(留置権の場合)、608条(賃借権の場合)であると考えられる。196条との違いは次の通り。
1. 必要費・・・留置権者、賃借権者は、果実の取得に関係なく、通常の必要費と、臨時の必要費の両方の償還請求ができる。
2. 有益費・・・裁判所は善意悪意関係なく期限の許与ができる。

(6)出題過去問の番号:[1-6-3, 9-11-オ, 14-11-ウ, 14-11-オ]

(7)過去問
1. 悪意の占有者は,占有物を返還する場合に,有益費の償還を請求することができない。
(悪意の場合期限の許与がされることはあるが、償還請求はできる)[1-6-3]

2. 自分に本権がないことを知りながら,他人の物を占有していた者は,保存のために必要な費用を支出した場合には,回復者に対し,その償還を請求することができない。
(必要費は善悪関係なく償還請求できる)[9-11-オ]

3. 占有すべき権利(本権)のない占有者に関する次の記述は正しいか。

a. 善意の占有者は,占有物に支出した有益費について,価格の増加が現存するときは,回復者の選択により,回復者に対し,費やした金額又は増加額の償還を請求することができる。ただし,裁判所は,回復者の請求により,その償還に相当の期限を許与することができる。
(期限の許与ができるのは、悪意の占有者に対してのみ)[14-11-ウ]

b. 占有者は,善意であるか悪意であるかを問わず,占有物に支出した必要費については,占有物から生じた果実を取得した場合を除き,回復者に対し,その全額の償還を請求することができる。
[14-11-オ]

(8)追記
196条、299条、608条はこんがらがりやすく、その部分を過去問がついてくるので要注意です。196条、299条、608条はまとめて覚えた方が良いと思います。勉強したすぐ後では、過去問も解けますが、時間をおいて解くと解けなかったりするので、混乱しているのがよくわかります。
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