虫食い民法条文、虫食い判例で資格試験を突破せよ!

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民法 第185条(占有の性質の変更)

第185条(占有の性質の変更)
権原の性質上占有者に所有の意思がないものとされる場合には、その占有者が、自己に占有をさせた者に対して があることを表示し、又は により更に所有の意思をもって占有を始めるのでなければ、占有の性質は、変わらない。

重要度:4

メモ書き:
(1)所有の意思のない占有を他主占有、所有の意思のある占有を自主占有という。自主占有か他主占有かによって、時効取得(162条)、占有者による損害賠償(191条)で効果に違いが出てくる。
(2)本条は、他種占有から自主占有への占有の性質が変更される場合を2つ規定している。1つめは、前段で、例えば賃借人が賃貸人に所有の意思があることを表示した場合。2つめは後段で、賃借人が賃貸人から賃借物を買い取った場合である。

(3)判例

1. 被相続人が死亡して相続が開始するときは、特別の事情のない限り、従前その占有に属したものは、当然相続人の占有に移ると解すべきである。(最判昭44・10・30)[3-2-5, 5-17-1]。相続人が相続によって取得する被相続人の占有には2つある。一つは観念的な占有。観念的な占有は相続の開始と同時に当然に取得する。もう一つは事実上の占有(次の判例参照)。

2. 相続人が、被相続人の死亡により相続財産の占有を承継し、新たに相続財産を事実上支配することによって占有を開始し、その占有に所有の意思があるとみられる場合においては、被相続人の占有が所有の意思のないものであったときでも、相続人は本条にいう新権原により所有の意思をもって占有を始めたものといえる(最判昭46・11・30)[4-20, 12-11-5]。判例は、観念的な占有と、所有の意思のある事実上の占有の両方を相続人が取得したら新権原に当たるとしている。

3. 農地法所定のの許可が得られていなくても、買主は、特段の事情のない限り、売買契約を締結し代金を支払った時に、本条にいう新権原により所有の意思をもって右農地の占有を始めたものといえる(最判昭52・3・3)[3-2-1]。

(4)過去問

1. 被相続人所有の家屋を相続人中の1人が占有している場合において,被相続人が死亡したときは,当該相続人のみが,その家屋の占有権を取得する。
(観念的な占有は相続人全員が取得する)[5-17-1]。

2. 農地の賃借人が農地を買い受け,代金の支払いも完了している場合でも,農地法の許可が得られていないときには自主占有を取得することができない。
[3-2-1]。
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