虫食い民法条文、虫食い判例で資格試験を突破せよ!

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民法 第298条(留置権者による留置物の保管等)の続き

第298条(留置権者による留置物の保管等)の続き

重要度:4

メモ書き:
(1)判例
1. 賃貸借契約終了後、家屋の賃借人がその賃借中支出した必要費または有益費の償還請求権につき、留置権の行使としてその家屋に居住するのは、一般に、留置物の保存に必要な使用ということができる(大判昭10・5・13)。

2. 建物の賃借人であった者が、契約終了後にその建物に対する留置権に基づき、留置家屋に居住することができるが、その居住よって得た利益は、不当利得として家屋所有者に償還すべきである(大判昭13・12・17)[3-3-2, 17-12-エ]。

3. 船舶の売買解除後、買主がその船舶に対する留置権を有する場合、売主の承諾を得ずにする遠距離にわたる航行はその危険性からみて、留置物の保存に必要な限度を逸脱している(最判昭30・3・4)[60-22-3]。

4. 留置権者が違反行為をしたときは、留置物の所有者は、当該違反行為が終了したかどうか、またこれによって損害を受けたかどうかに関わらず、留置権の消滅を請求することができる(最判昭38・5・31)[16-12-イ, 60-22-4]。

5. 留置物の第三取得者も留置権消滅請求をすることができる(最判昭40・7・15)[60-22-1]。

6. 留置権者が留置物の使用または賃貸について承諾を受けていたときは、その後その物を譲り受けた新所有者は、自己の承諾を得ないで留置物を賃貸していることを理由に留置権の消滅を請求することはできない(最判平9・7・3)[14-13]。

(2)出題過去問の番号:[60-22-134 3-3-2, 14-13, 16-12-イ, 17-12-エ]

(3)過去問
1. AがBに対して甲建物を賃貸している。Aは,Bの債務不履行を理由に賃貸借契約を解除したが,Bは,解除前に支出した修繕費の償還請求権に基づく留置権を行使して,甲建物を占有していた。この場合において,Bが甲建物を継続して使用することは,保存行為に当たるから,Bは,甲建物の使用の対価に相当する額をAに支払う義務を負わない。
(上記判例1,2参照)[17-12-エ]

2. 甲から船舶を買い受けた乙が,売買契約解除後,修繕費用償還請求権に基づき船舶を留置した場合において,乙が甲の承諾を得ることなくその船舶を遠方に航行させたときは,甲は乙に対し留置権の消滅を請求することができる。
(上記判例3参照)[60-22-3]

3. Aは,Bからその所有する時計の修理を依頼され,その修理をしたが,Bは,時計の修理代金を支払っていない。Aが時計の占有に当たって善良な管理者の注意義務を尽くさなかったときは,それによって損害が発生しなくとも,Aの留置権は,Bの請求によって消滅する。
(上記判例4参照)[16-12-イ]

4. 甲が乙から自動車を買い受けたが,その自動車を占有する丙が,乙に対するその自動車の修繕代金債権に基づき留置権を行使した場合において,丙が甲の承諾を得ることなく勝手にその自動車を使用しているときは,甲は丙に対し留置権の消滅を請求することができる。
(上記判例5参照)[60-22-1]

(4)追記:
1. 今回は記載しませんでしたが、平成14年の13問に判例6に関する学説問題があります。自分にとっては難しいです。肢別に考えると間違いそうです。こういう問題をさくさく解ける方は、ちょっとうらやましかったりします。
2. それ以外の過去問は、あまり問題ないと思います。
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